ひがしっぽ動物病院

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コラム

関節炎

関節炎

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
鎌ヶ谷は天気も良く、穏やかな年明けでした。

さて、寒さは「身に染みる」「痛いぐらい寒い」などと表現されます。そんなわけで、今回は痛みについて、特にねこちゃんの関節炎のお話です。

人に比べて、動物は痛みに強いと言われています。
決して、痛みを感じないということではなく、痛みを見せない・隠すということです。
そしてこれはわんちゃんよりねこちゃんで特徴的です。

ねこちゃんにこんな行動ありますか?

  • 横になったりじっとしたりしていることが増えた
  • ジャンプをしなくなった
  • 階段の上り下りをしなくなった
  • ソファや椅子に上がらなくなった
  • 毛づくろいが減った
  • 遊ばなくなった
  • 爪とぎが減った
  • なでると怒る

高齢の猫では普通に見られるような行動ばかりですが、実は、痛みのサインかもしれません。
「年だね~」と思っていた猫の行動は、痛みが原因かもしれないということです。

猫に痛み、特に慢性痛をもたらす病気はたくさんあります。

関節炎

いずれも軽症のうちは気づきにくいですが、その他の症状が出てくると、それを理由に動物病院を受診されることが多いです。中でも、関節炎は12才以上の猫の90%が患っているというデータがありますが、その他の症状がほぼありません。冒頭の行動を見た飼い主さんが「どこか痛いのかな?」と思っていただくことがとても重要なんです。

  • 多くの高齢猫が関節炎になる
  • 不調に見えない行動でも、痛みのサインの場合がある

これを、ぜひ、知ってください。

関節炎を疑って高齢のねこちゃんが来院された場合、すぐに関節炎の治療だけをするわけではありません。高齢猫では歯周病や腎臓病も多いですし、その他の症状の有無も重要です。飼い主さんからお話を聞かせていただいて、触診で痛みの部位を特定したり、場合によっては、血液検査で内臓の異常がないことを確認したり、レントゲンで骨の変化を探したりして、診断していきます。

関節炎の治療は・・・

体重管理

肥満の猫は通常の3倍、歩行異常を起こしやすいという調査報告があります。適正体重を維持するために、食餌変更やおやつの減量は重要です。

消炎鎮痛剤

痛みは大きなストレスです。元気がなくなるし、運動量も落ちます。運動しないと体重は増えますし、筋力は低下します。肥満も筋力低下も関節の負担を増やしてしまいます。症状に合わせてお薬を使って、痛みをケアします。

サプリメント

いろいろなものがあります。
① グルコサミンやコラーゲン
② 抗炎症作用が望める成分や抗酸化成分 (オメガ脂肪酸、EPA、DHA、ビタミンEなど)
③ ①と②を含んだもの (当院はこのタイプを採用しています)

サプリメントは医薬品ではないので、品質や成分にはっきりとした薬効が分かっていないものもあります。最近では特にインターネット上で様々な性質の情報と共に多くの種類が出回っています。価格も驚くほど高いものも安いものもあります。「どれがいいかわからない」、「今使っているものに不安がある」という場合は、気軽に御相談ください。
ねこちゃんは口内炎や鼻炎も多いので、これらに対して②を飲ませている方も多いかもしれません。

注意!!

ヒトの抗酸化サプリやアンチエイジングサプリに含まれている「α-リポ酸」に対して猫は中毒反応を示すことがあります。誤食に御注意ください。

認知機能不全症候群03

飲み薬の苦手なねこちゃんですが、消炎鎮痛剤もサプリメントも錠剤、液剤、粉(サプリ)など様々な剤型があります。フレーバーがついているものもあるので、苦労せず飲めるかもしれませんね。

いかがでしたか?痛みって意外とわかってあげにくいものなんです。病院に慣れていないねこちゃんは、緊張でさらに痛みが隠れてしまうことがあります。健康診断などでも病院を御利用いただき、慣れておいてもらうのも重要かなと思います。
ぜひ、ねこちゃんもかかりつけ病院を持ってください!