AIMに想う-猫の慢性腎臓病-
猫の慢性腎臓病の新しい治療薬が年内には実用化かというニュースが巷を騒がせています。
2020年9月のコラム「慢性腎臓病③~アップデート~」で触れていますからそこから5年以上たっているんですね。いよいよだなという期待があります。
まず、このお薬の背景について整理しておきましょう。
◆AIMというタンパク質のはたらきを利用
◆普段は血中グロブリンにくっついているタンパク質
◆急性腎不全の研究でみつかった
◆急性腎不全などで近位尿細管に壊死細胞などが蓄積される(腎機能が低下する)と、AIMが
離れて尿細管に移動して、壊死細胞に付着。
◆猫では、人や犬に比べて、AIMの遊離が少ない
↓
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猫は慢性腎臓病が多いけど、このAIMをつかえば、腎機能を維持できるんじゃない?
研究だ!製薬だ!
研究だ!製薬だ!
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2026年内には販売できるかも!!!
というのが現状です。
この先販売が決まるとメーカーから、
・臨床データ
・用法用量
・販売パッケージ
・価格
・販売日
などの案内がきます。
それをみて採用するかどうか。価格設定をどうするか。などを考えます。
AIM製剤について言えば、現時点でメーカーからの正式な通知は何もありません。
蛇足ですが、市場に出ている”AIMみたいな名前がついているフードやサプリ”にはAIMが入っているわけではないし、薬でも療法食でもありません。一部の療法食もありますがこれにもAIMは入っていません。腎臓の健康を考慮しているということです。
僕個人の意見ですが、AIM製剤が販売にこぎつけた場合、これら商品名は更なる誤解を招く恐れがあるので変更になるかもしれないなと思っています。
僕個人の意見ですが、AIM製剤が販売にこぎつけた場合、これら商品名は更なる誤解を招く恐れがあるので変更になるかもしれないなと思っています。
さて、そんなAIM製剤、SNSを中心に「猫の腎臓病が治る薬」「これまでの治療に代わる薬」みたいな期待を多く目にします。この期待が大きい分、「治るわけではない」「まだわからない」などの獣医師のコメントが批判的にあつかわれていたりもします。
時代ですかね、獣医師全体に対する悪意とか敵意を感じる投稿もあってなかなかにこたえます((((;゚Д゚))))
時代ですかね、獣医師全体に対する悪意とか敵意を感じる投稿もあってなかなかにこたえます((((;゚Д゚))))
僕は猫の飼い主でもあります。初めての猫は慢性腎臓病で亡くなりました。この薬にはとても期待をしています。
獣医師としてもたくさんの慢性腎臓病の猫たちに携わってきました。
世界中に、そんな獣医師がたくさんいることは明白です。
獣医師としてもたくさんの慢性腎臓病の猫たちに携わってきました。
世界中に、そんな獣医師がたくさんいることは明白です。
猫の慢性腎臓病の治療薬がないことに心を痛め、歯がゆい思いをしてきたのは、飼い主さんだけではありません。
期待や思いがある一方で、冷静にお薬の効果や用法を理解する必要があります。
それが医学であり、それをどう届けるかが医療だと思います。
それが医学であり、それをどう届けるかが医療だと思います。
世界中の飼い主、獣医師、そして何よりねこちゃんたちに新しい治療法が提供できるまで、もうしばらく冷静に待ちましょう。---これまで何十年と待ってきたんですから。
写真が僕の初めての猫 ぽてと です。
